合板で収納棚を作りたい
元和室の床の間スペースを収納として有効活用するため収納棚を作りたいと思います。床の間が幅と奥行きともに850mmくらいのスペースなので750mmくらいで棚を作ってみます。
材料は12mm厚の合板を使います。910mm x 910mm の合板を3枚使います。
設計
棚の寸法は以下の通りです。
- 幅: 750mm
- 高さ: 約910mm
- 奥行き: 450mm
3段の棚になります。単純に6枚の板を組み合わせるだけです。
部材、パーツ
各板の長さです。
- 天板: 750mm x1
- 底板: 750mm x1
- 側板: 910mm x2
- 棚板: 726mm x2
幅は全て450mmです。910mm x 910mm の合板を3枚からいい感じに切り出せます。
製造
木材のカット
合板を450mmの幅でカットします。カットは木目に沿って行います。
前回作成した直線ガイドを使用してマルノコでカットします。
幅450mmで切り出せたらパーツごとの長さに切り揃えていきます。マルノコで切ってもいいのですが、何度も同じ長さで図るのが面倒なのでスライド丸鋸で切ります。
ストッパーを作業台に固定して、そこに材をあてがうことで同じ長さで切れるように工夫します。
最初に欲しい長さを測って墨線を引き、スライド丸鋸の刃をカット位置で合わせます。カットする前に端材なりをストッパーとして固定して、材をあてがえるようにします。
今回はツーバイフォーの端材をストッパーとして作業台にクランプで固定しています。
あとは材を切るときに固定したストッパーにあてがうことで、いちいち長さを測ることなく同じ長さのカットが行えます。厳密な精度を気にしだすと良くないのかもしれませんがDIYレベルであれば、まあ問題ないでしょう。
※材をぎちぎちに強く当てて切ると、切られた材の行き場がなくなり回転する刃に吹き飛ばされる危険があるので、きっちりやりすぎないように注意しましょう。
もちろんスライド丸鋸では450mmの幅を切ることができないので、表から切って裏返してから切ります。
表から切った部分に刃を入れてから切れば大体まっすぐ切れます。
まあ、複数枚重ねてマルノコで切ってもよかったかもですね。。。
塗装
木材の切り出しが終わったら、組み立てる前に塗装していきます。これがかなり大変です。
今回はブライワックスを使用します。
まずはサンディング、やすりがけです。
大きな家具なのでサンディングも大変です。電動サンダーを使用します。
私が持っているのは100V電源を使用するコンセントのタイプのミニサンダーです。
サンディングシートはポリネットシートを付けて使用していますが、このミニサンダーには幅が微妙に足りないため普通サイズのサンダーにしておけばよかったと後悔中です。
#240で合板の表裏をしっかり磨いていきます。大体の合板は表面が綺麗にやすりがけしてあるタイプが多いです。裏面は傷があったり手触りも良くないので丁寧に磨きます。
サンディングが完了すれば、ブライワックス(ラスティックパイン)で塗装していきます。ブライワックスはスチールウールで刷り込むのが推奨する塗装方法のようなのでそれに倣います。
ブライワックスはあまり伸びが良くないので今回のように大きな物の塗装には向かないかもしれません。結構大変でした。
ブライワックスを塗った後はウエス等で余計なワックスをよく拭き取り、磨いていきます。しっかり磨くといい感じの艶が出てきます。
光の加減もありますがかなりいい感じに艶が出ていることがわかります。
組み立てる
今回は見せる収納棚でもないので普通に見える位置にビスを打って各板を固定します。
ただし12mm厚の板にビスを打つことになるのでスリムビスを使用します。25mmのスリムビスを1辺4本打って固定すれば強度的にもまあ問題ないと思います。ビスの長さと本数は直感で決めてます。
基本的にやることはコーナークランプで直角に固定してビスを打つの繰り返しです。
天板と底板の固定は板の端に沿ってビスを打つだけなので良いですが、棚板は側板から打つのではみ出さないように気をつける必要があります。
スコヤを当ててビスが水平に並ぶようにしました。ちなみにビスの打つ位置は適当です。気になる人はちゃんと間隔を測って打つと良いです。
6枚組み合わせたら完成です。
完成
シンプルな、というより質素な収納棚が完成しました。
1段の板に15kg以上乗せて使っていますが、今のところ問題なく使えています。強度的に不足はありません。
横揺れ問題
作り上、どうしても横方向の揺れには弱いです。もし気になるようなら背板を入れてやるのが良いのかなと思いますが、今回は純粋に物置として使うのでこの作りにしました。
以上!