てさぐり6畳DIYブログ

てさぐりで進めるDIY記録です。Youtubeに作業動画アップ中!

【レザークラフト】入門セットで始めるレザークラフト(コインケース)【#01】

レザークラフトの始め方

レザークラフトに興味がある方は多くいるとは思いますが、如何せんレザークラフトを始めるには木工と違って色々と細かい道具が必要になるので揃えるのが大変です。

私も色々調べてたのですが、面倒なので入門セットを購入してみることにしました!

購入したのは以下のセットです。

このセットを使って、最初に作ったのがこちらの小銭入れ、コインケースです。

f:id:tm0:20210801234751p:plain
セット同梱物の型紙で作成したコインケース

作り方は付属の冊子に全て記載されています。

追加で革とボンドを買えば、こんな感じのコインケースが作れます。

この記事では入門セットの紹介をしてみます。

レザークラフトに必要な道具

レザークラフトにを始めるには色々な道具を揃える必要があります。100円均一ショップで購入できるような道具もあれば、レザークラフト用の専門道具もあります。セット商品はこれらのだいたいをまとめて揃えることができます。

この記事ではセット内の型紙を使ってコインケースを作った記録です!

f:id:tm0:20210802002458p:plain
セット内容

使用する革

今回使用する革は 1mm 厚のシュリンクレザーです。A4サイズで680円でした。楽天で購入しました。

ちなみに色はグレーです。安くて評価がついている物という理由で選んだだけで特に革の種類などは考えていませんでした。

コインケースを作る

シンプルなコインケースの型紙がセットに付属しているので、これを使ってコインケースを作っていきます。革とボンド以外はセット内の道具で作れます。

ちなみにセットの付属品として、コインケースの作り方をまとめた冊子があるので、初心者の方でも簡単にコインケースが作れます。

革を切り出す

まず型紙を使って革を切り出していきます。

f:id:tm0:20210805201755j:plain
コインケースの型紙

型紙を革の上に並べてざっくりと革包丁切ります。型紙を革に合わせて、錐で引っ掻いて線を引いていきます。

f:id:tm0:20210805210434j:plain

引っ掻いたら革包丁で線に沿って切ります。型紙通りできるだけ綺麗に切ることが大事です。

ただ、初心者が初っ端から曲線を綺麗に切るのは難しかったです。

f:id:tm0:20210805212843j:plain
切れた革

床面とコバを仕上げる

セットに付属しているトコエースを使って床面とコバを仕上げます。

f:id:tm0:20210805220225j:plain
トコエース

まずはサンドスティックで磨いて

f:id:tm0:20210805220424j:plain

綿棒でトコエースを塗り

f:id:tm0:20210805220526j:plain

コーンスリッカーで磨きます。

f:id:tm0:20210805221608j:plain

床面もトコエースを塗って磨きます。

f:id:tm0:20210805222606j:plain

ちなみに仕上げ前後の違いを見てみるとこんな感じです。

f:id:tm0:20210805223710j:plain

色の濃い方がトコエースで磨いた床面です。

3枚の分同様に仕上げたら完了です。

バネホック(オス)の取り付け

後からだとつけられないので、革を縫い付ける前にバネホック(オス)を取り付けます。

バネホックとはボタンのことですね。出っ張っている方がオス、凹んでいる方がメスです。これをくっつけて固定できます。

取り付けの前にまず穴を開けます。ハトメ抜きと呼ばれる穴を開けるための道具を使用します。

型紙の穴の位置にハトメ抜きを打ちつけて穴を開けます。

f:id:tm0:20210806231155j:plain

開けた穴にバネホックのパーツを重ねてボタン打ちを叩いて固定します。

f:id:tm0:20210806231905j:plain
バネホック(左: オスパーツ, 右: メスパーツ)

f:id:tm0:20210806232411j:plain

垂直に打ちつけて固定しないと、微妙に歪んで固定されて綺麗に仕上がりません。できるだけ気をつけましょう。

f:id:tm0:20210806232808j:plain

取り付けた結果がこんな感じです。

革を縫い合わせる準備

では3つの革を縫い合わせてコインケースの形を作ります。

まずは縫い合わせる位置に革用ボンドで仮固定します。ボンドがよく乗るように床面に錐で傷をつけて毛羽立たせます。

f:id:tm0:20210806233239j:plain

毛羽立たせたところにヘラでボンドを塗っていきます。

ボンドは革用ボンドを使用します。これはセットに含まれないので別途購入する必要があります。

f:id:tm0:20210806233556j:plain

貼り付けたら固まるまで力を加えてしばらく待ちます。

f:id:tm0:20210806234247j:plain

はみ出したボンドは生ゴムでこすり落とすといいみたいです。

バネホック(メス)の取り付け

縫う前に片割れのバネホックをつけます。

型紙の位置にハトメ抜きを打ちつけて穴を開けて、メスのバネホックパーツを取り付けます。

f:id:tm0:20210807200340j:plain

結構強めに打ちつけました。

菱目打ちで縫うための穴を開ける

ステッチンググルーバーでフチから3mmの位置に線を引きます。この線の上に菱目打ちで穴を開けて、そこを縫っていきます。

f:id:tm0:20210807212712j:plain

f:id:tm0:20210807212813j:plain

菱目打ちは革が重なる部分をまたぐように打ち始めるのが良いみたいです。

直線部分は複数本のもので打てば良いですが、曲線部は2本のもので綺麗に線に沿って打っていきます。

縫い合わせる

f:id:tm0:20210807213403j:plain

いい感じに縫い方も付属冊子にまとめたるので頑張って縫います。

縫うときに針先はすんなり通るのですが、お尻が糸の太さもあってなかなか通りません。結構大変だったのですが、指サックを使うとしっかり針をホールドできるので、引き抜くのが簡単になります。

100均でも打っているので手縫いの際には用意しておくとかなり効率よく作業できます。

f:id:tm0:20210807231752j:plain

縫い終わったら糸を切って後始末をします。短く切った糸をライターの火で軽く炙って、溶けたところをライターの底でおしかためてヌイ終わりです。

f:id:tm0:20210807231759j:plain

火を近づけすぎると当然革が焦げるので、炙る程度です。ロウ引き糸なのでじゅっとロウが溶けて固まってくれます。

コバを仕上げる

最後にコインケースの周囲のコバを仕上げます。

曲線がガタガタなので、このタイミングでカッターなどで整えました。

いい感じに整ったら付属のサンドスティックでコバをヤスリます。

f:id:tm0:20210807232307j:plain

コバに仕上げ剤(トコエース)を塗って、磨けば完成です。

f:id:tm0:20210807232333j:plain

完成品

完成したコインケースはこちらです。

f:id:tm0:20210801234751p:plain

f:id:tm0:20210807232640j:plainf:id:tm0:20210807232922j:plain
完成したコインケース

曲線部分のカットが難しくて少し歪んでいる点と、バネホックの取り付けが若干傾いている点が失敗点ですかね。。。

でも、結構楽しく作れました! ぜひお試しください!

次はまた同じようなコインケースを長方形で作ってみようと思っています。

以上。

【DIY】すのこ材で作る木箱【#05】

youtu.be

すのこ材で木箱を作る

ヒノキのすのこ材で木箱を作っていきます!

f:id:tm0:20210722231652p:plain
すのこ材の木箱(古材風)

よく100円均一のすのこを使って棚や箱を作る記事を見かけます。私もせっかくなので、すのこの材料を使って1から木箱を作ってみようと思います。

使用するのはヒノキのすのこ材です。すのこ板とすのこの脚に使われる角材を使います。

オールドウッドワックスを使用して塗装して古材風??の仕上げにします。

turner.co.jp

今回使う材料

  • ヒノキのすのこ板(幅84mm x 厚さ10mm x 長さ910mm) x4枚
  • ヒノキのすのこ脚(幅40mm x 厚さ20mm x 長さ910mm) x1本
  • オールドウッドワックス(ジャコビーン)

木材は合わせて800円弱でした。木箱1つでまあまあな価格です。

設計

部材

使用する部材は以下の通りです。

  • ヒノキ板
    • 260mm x8枚
    • 376mm x4枚
  • ヒノキ脚
    • 188mm x4本

寸法

f:id:tm0:20210723000320p:plain
正面図
f:id:tm0:20210723000425p:plain
側面図
f:id:tm0:20210723000542p:plain
上面図

木箱の外寸は幅260mm, 高さ198mm, 奥行396mm、内寸(箱内部の空間)は幅240mm, 高さ188mm, 奥行376mmです。

すのこ板同士の間隔は20mmとして指が通せるくらいにします。

製造

木材のカット

まずは木材のカットから始めます。

900mm のすのこ板1枚から 376mm x1枚と 260mm x2 枚を切り出します。これを4枚分ですのこ板のカットができます。

カットはスライド丸ノコで行います。

また、繰り返し同じ長さでカットする必要があるので2x4の端材をストッパーとして固定して、そこにあてがって切ります。

f:id:tm0:20210723004628p:plainf:id:tm0:20210723004827p:plain
繰り返し同じ長さを切る工夫

この工夫は簡単ですが、そこそこの精度が出るのでおすすめです。私がやるDIY程度であれば充分な精度です。

f:id:tm0:20210723011418p:plain

すのこ脚の材料もカットしますが、これは短いのでストッパーが使えません。短い長さでも繰り返しカットできるようなジグを作れば便利かもしれません。

今回は測って切っての繰り返しでカットします。

f:id:tm0:20210723010554p:plain
カットされた木材

これでカット完了です。

組み立て

カットが終わればこれを組み立てていきます。

今回は組み立ててから塗装という流れにしますが、きっちり塗装したいならこのタイミングでサンディングして塗装するのが良いと思います。

では組み立てます。

まずは箱の前後の板に当たる部分を組んでいきます。組むのはこんな感じのミニすのこです。

f:id:tm0:20210723014801p:plain
木箱の前後の板にあたるミニすのこ

脚の部分は端から10mm(板厚分)だけ内側に固定します。

f:id:tm0:20210723015409p:plain

すのこ板の間隔は20mmとするので、すのこ脚の角材を間に挟むことで間隔を一定にします。

f:id:tm0:20210723015609p:plain

2枚のミニすのこができたら、次にその2枚のミニすのこの間に側板を挟む形で取り付けます。

f:id:tm0:20210723020025p:plain
側板の固定

4枚分同じように固定していきます。固定できるとロの字になります。

f:id:tm0:20210723020426p:plain

この状態であとは底板を貼る木箱になるのですが、この時点である程度綺麗に揃っている方を上面にして、不揃いな方を底面として板を貼るようにします。

底板もビスで固定します。板厚が10mmなのでスリムビスを使い、板が割れないように気をつけながら打っていきます。

f:id:tm0:20210723020736p:plain

底板も20mm間隔で固定するので端材を挟んでビスを打ちます。

塗装

今回塗装に使用するのはオールドウッドワックスです。色はジャコビーンです。

オールドウッドワックスはかなりソフトでクリーミーな塗料なので塗りやすいですし、臭いも少なく使いやすい塗料です。

個人的にブライワックスと比べるとかなり好みです。

仕上げの方針として、多少の色ムラや傷は古材風仕上げとしてよしとします。

ということで、まず塗装する前にサンダーでヤスリがけします。

f:id:tm0:20210723024025p:plain

電動サンダーでやすりがけしたのち、オールドウッドワックスを塗っていきます。

f:id:tm0:20210723025141p:plain

隅の部分や塗り残しについて、歯ブラシを使って塗っていきます。 f:id:tm0:20210723030103p:plain

細部までしっかり濡れたらウエスで余分な塗料を拭き取ります。 オールドウッドワックスは塗りやすいですが、塗り残しがあると手に色が移るので丁寧に拭き取り、しっかり磨いていきます。

しっかり磨くといい感じの艶が出てきます。

f:id:tm0:20210723030508p:plain

ということで

f:id:tm0:20210723030911p:plainf:id:tm0:20210723030901p:plainf:id:tm0:20210723030906p:plain
完成した木箱

いい感じの仕上がりになりました!

なんだかんだ使い勝手の良さそうな木箱になりました。

ステンシルを使って文字を入れたりするともっと雰囲気が出て良いかもですね!

以上。

スライド丸のこに集塵機を繋げられるようにする[Hikoki][C3607DRA]

スライド丸のこ(C3607DRA) 集塵機を繋げたい

私が普段使用しているスライド丸ノコは Hikoki の C3607DRA という機種になりますが、標準仕様ではダストバッグがついています。

f:id:tm0:20210717220950j:plain
Hikoki スライド丸ノコダストバッグ

ダストバッグでもそれなりに集塵はされるのですが、ダストバッグの代わりに集塵機を取り付けてより集塵効率をアップさせようと思います。

このダストバッグは外径60mm程度の大きな集塵口にクリップのような金具で取り付けられています。

f:id:tm0:20210717221507j:plain
スライド丸ノコの集塵口

繋げたいのは同じくHikokiの集塵機ですが、集塵ホースの径の方がかなり小さいためそのままでは繋げられません。そこで集塵口とホースをつなげるアダプタを使用します。

集塵アダプタを使用して接続

www.bildy.jp

使用するのは Hikoki 純正の集塵アダプタです。これは卓上丸ノコ用と集塵ホースを繋げるためのアダプタです。

f:id:tm0:20210717222249j:plain
Hikoki 集塵アダプタ 376291

太い方がスライド丸ノコ側に、細い方が集塵機のホースにきっちりつながります。

f:id:tm0:20210717222444j:plain
アダプタを集塵機のホースと繋げた状態

スライド丸ノコに接続する

まずは集塵アダプタをスライド丸ノコに取り付けます。スライド丸ノコの集塵口が外径60mm程度ありますが、ここに集塵アダプタを被せる形で取り付けます。

f:id:tm0:20210717223504j:plain
集塵アダプタの内径

集塵アダプタの内径の方がスライド丸ノコの集塵口より小さいので無理やり口を押し広げて噛ませます。

ゴムっぽい素材でできているので集塵アダプタの口はある程度開きます。うまく取り付けられたら付属の金具を固定します。

f:id:tm0:20210717224830j:plain

これで完成です。

f:id:tm0:20210717225005j:plain
スライド丸ノコに集塵ホースを取り付け

集塵効果

針葉樹合板をカットして集塵具合を確認します。

f:id:tm0:20210717235621p:plain
飛び散る切屑

ダストバッグとの違いはあまりよくわかりませんが、多少集塵効率がよくなっている気がします。というより確実に良くはなっているはずです。

ただ画像ではなかなかわかりにくいですが、当然ノコ刃の当たる部分は剥き出しなので、そこで切り飛ばされた木材の切屑が周囲に飛び散っています。

これをなんとかしようと思うと、スライド丸ノコ周囲に囲いを作って切屑を1箇所にまとめられるようにするしかないですかね。

とりあえず今回は集塵アダプタを使ってスライド丸ノコに集塵機を接続して使えるようにしました!

以上。

【DIY】合板で作る収納棚(収納力だけが取り柄の棚)【#04】

www.youtube.com

合板で収納棚を作りたい

元和室の床の間スペースを収納として有効活用するため収納棚を作りたいと思います。床の間が幅と奥行きともに850mmくらいのスペースなので750mmくらいで棚を作ってみます。

材料は12mm厚の合板を使います。910mm x 910mm の合板を3枚使います。

f:id:tm0:20210711231622p:plain
910mm x 910mm の合板

設計

棚の寸法は以下の通りです。

  • 幅: 750mm
  • 高さ: 約910mm
  • 奥行き: 450mm

3段の棚になります。単純に6枚の板を組み合わせるだけです。

部材、パーツ

各板の長さです。

  • 天板: 750mm x1
  • 底板: 750mm x1
  • 側板: 910mm x2
  • 棚板: 726mm x2

幅は全て450mmです。910mm x 910mm の合板を3枚からいい感じに切り出せます。

製造

木材のカット

合板を450mmの幅でカットします。カットは木目に沿って行います。

前回作成した直線ガイドを使用してマルノコでカットします。

rokujou.net

f:id:tm0:20210711233323p:plain
直線ガイドでカット

幅450mmで切り出せたらパーツごとの長さに切り揃えていきます。マルノコで切ってもいいのですが、何度も同じ長さで図るのが面倒なのでスライド丸鋸で切ります。

ストッパーを作業台に固定して、そこに材をあてがうことで同じ長さで切れるように工夫します。

f:id:tm0:20210712002817p:plain
スライド丸鋸で同じ長さを繰り返し切る工夫

最初に欲しい長さを測って墨線を引き、スライド丸鋸の刃をカット位置で合わせます。カットする前に端材なりをストッパーとして固定して、材をあてがえるようにします。

今回はツーバイフォーの端材をストッパーとして作業台にクランプで固定しています。

あとは材を切るときに固定したストッパーにあてがうことで、いちいち長さを測ることなく同じ長さのカットが行えます。厳密な精度を気にしだすと良くないのかもしれませんがDIYレベルであれば、まあ問題ないでしょう。

※材をぎちぎちに強く当てて切ると、切られた材の行き場がなくなり回転する刃に吹き飛ばされる危険があるので、きっちりやりすぎないように注意しましょう。

f:id:tm0:20210712003839p:plain

もちろんスライド丸鋸では450mmの幅を切ることができないので、表から切って裏返してから切ります。

f:id:tm0:20210712003927p:plain
裏返して同じ位置でカットする

表から切った部分に刃を入れてから切れば大体まっすぐ切れます。

まあ、複数枚重ねてマルノコで切ってもよかったかもですね。。。

塗装

木材の切り出しが終わったら、組み立てる前に塗装していきます。これがかなり大変です。

今回はブライワックスを使用します。

まずはサンディング、やすりがけです。

大きな家具なのでサンディングも大変です。電動サンダーを使用します。

私が持っているのは100V電源を使用するコンセントのタイプのミニサンダーです。

サンディングシートはポリネットシートを付けて使用していますが、このミニサンダーには幅が微妙に足りないため普通サイズのサンダーにしておけばよかったと後悔中です。

#240で合板の表裏をしっかり磨いていきます。大体の合板は表面が綺麗にやすりがけしてあるタイプが多いです。裏面は傷があったり手触りも良くないので丁寧に磨きます。

f:id:tm0:20210712004853p:plain
電動サンダーで合板表裏をひたすら磨く

サンディングが完了すれば、ブライワックス(ラスティックパイン)で塗装していきます。ブライワックスはスチールウールで刷り込むのが推奨する塗装方法のようなのでそれに倣います。

f:id:tm0:20210712005328p:plain
スチールウールでブライワックスを塗装する

ブライワックスはあまり伸びが良くないので今回のように大きな物の塗装には向かないかもしれません。結構大変でした。

ブライワックスを塗った後はウエス等で余計なワックスをよく拭き取り、磨いていきます。しっかり磨くといい感じの艶が出てきます。

f:id:tm0:20210712010009p:plain
艶が出るまでウエスでよく拭き取る

光の加減もありますがかなりいい感じに艶が出ていることがわかります。

組み立てる

今回は見せる収納棚でもないので普通に見える位置にビスを打って各板を固定します。

ただし12mm厚の板にビスを打つことになるのでスリムビスを使用します。25mmのスリムビスを1辺4本打って固定すれば強度的にもまあ問題ないと思います。ビスの長さと本数は直感で決めてます。

基本的にやることはコーナークランプで直角に固定してビスを打つの繰り返しです。

f:id:tm0:20210712012129p:plain
コーナークランプで固定してビスを打つ

天板と底板の固定は板の端に沿ってビスを打つだけなので良いですが、棚板は側板から打つのではみ出さないように気をつける必要があります。

f:id:tm0:20210712012409p:plain

スコヤを当ててビスが水平に並ぶようにしました。ちなみにビスの打つ位置は適当です。気になる人はちゃんと間隔を測って打つと良いです。

6枚組み合わせたら完成です。

完成

f:id:tm0:20210712013048p:plain

シンプルな、というより質素な収納棚が完成しました。

1段の板に15kg以上乗せて使っていますが、今のところ問題なく使えています。強度的に不足はありません。

横揺れ問題

作り上、どうしても横方向の揺れには弱いです。もし気になるようなら背板を入れてやるのが良いのかなと思いますが、今回は純粋に物置として使うのでこの作りにしました。

以上!

【DIY】マルノコ直線ガイド!合板にアルミフレーム付けただけ【#03】

youtu.be

大きな合板をまっすぐ切るために直線ガイド

多くの DIYer が最初に手に入れる工具の1つ。それがマルノコです。もちろん私も持っています。

マルノコはその構造からだいたいまっすぐ切り進めることができますが、長い材をまっすぐ切断しようとすると難しいです。

例えば大きな合板をまっすぐ切ろうと思うと直線ガイドがあると便利です。

合板を使った大きめの収納棚を作りたいのですが、簡単に合板を切断できるように直線ガイドを作ってみようと思います。

マルノコ直線ガイド

マルノコのベース部分をガイドとなる直線ガイド部分に押しつけて切断すると、ガイドの直線の通りに切断できるという仕組みです。

f:id:tm0:20210707225853p:plain
直線ガイドとマルノコ

基本的な作りはベースとなる合板にガイドとなるまっすぐな材を貼り付けるだけです。ガイドに沿ってマルノコを動かせばその通りに切断が可能になります。

今回作るのはアルミフレームをガイドとして利用します。ベースとなる合板は12mm厚の針葉樹合板 900mmx300mm くらいのサイズです。

材料

f:id:tm0:20210707232613p:plain
直線ガイドの材料

  • 針葉樹合板 910mmx300mm
  • アルミフレーム 900mm
  • L字金具
  • ボルトとナット、ナットホルダー

f:id:tm0:20210707232855p:plain
L字金具とボルト、ナット

アルミフレームはNICというメーカーのものを使用しました。通販で購入しました。

制作

基本的には合板にガイドとなる直線材をくっつけるだけなので簡単です。

まずは合板にガイドをとなるアルミフレームを固定します。固定にはL字金具を使用します。

アルミフレームとFA装置のNIC|エヌアイシ・オートテック(株)

アルミフレームはNICというメーカーのものを使用しました。通販で購入しました。

アルミフレームは2面が溝になっていて、専用のホルダーを使ってナットを埋め込むことができます。

f:id:tm0:20210707233600p:plain

ここにL字金具をボルトで固定します。

f:id:tm0:20210707233752p:plain

基本的にガイドと平行な直線で切断できるので直角は気にしなくてもいいですが、一応直角に固定してアルミフレームをビスで固定しました。

アルミフレームにマルノコを沿わせたときに刃が合板からはみ出ない程度の位置に、またマルノコが乗る反対側にあるていど手を置いて抑えられる位置に固定します。

固定できたらアルミフレームに沿ってマルノコで余計な合板部分を切断します。

f:id:tm0:20210707235712p:plain
直線ガイドの余計な部分を切断する

ここまでできたらもう完成なんですが、せっかくなので蜜蝋クリームを塗ってみます。一応マルノコのベースの滑りをよくするという目的もあります。

f:id:tm0:20210707235948p:plain

塗った後によく拭き取ったら完成です!

使い方

まずは切りたい材に線を引き、そこに直線ガイドの合板を合わせて固定します。

f:id:tm0:20210708000640p:plain

あとはマルノコをガイドに沿って切るだけです。

f:id:tm0:20210708001921p:plain

以上!

f:id:tm0:20210708002033p:plain  

【DIY】#02 杉の45mm角材で作るスリムな馬【木工】

www.youtube.com

馬を作りたい

前回、作業台を作ったのですが作業台だけだと合板をカットしたいときに若干不便です。

なので今回は主に合板をカットするときに使用するための馬を作っていこうと思います。

馬、作業馬は英語だとソーホースと呼ばれる物で、複数の作業馬に材を乗せてカットなどの作業ができるような物です。

コンパクトに収納できるように設計

主な作業は作業台を使うので、作業しないときにはできるだけコンパクトにしたいのでその点を踏まえて設計していきます。

f:id:tm0:20210627143427p:plain
設計イメージ

2つの馬で1セットとして制作していきます。

使う部材は杉の45mm角材のみで、各パーツのサイズはそれぞれで同じ、組み方だけ変えていきます。

正面から見ると寸法はこんな感じです。

f:id:tm0:20210627143953p:plain

馬の高さは作業台と同じく700mmにしています。作業台と馬を合わせて大きな合板も乗せてカットできるようにしています。

もう1つの馬は角材のサイズ分+α内側に脚を寄せて組みます。こうするといい感じに重ねて置けるようになります。 f:id:tm0:20210627143818p:plain

ここでは2mmだけ内側にしてますが、10mm以上内側にした方が安全です。

脚周りの寸法です。 f:id:tm0:20210627150829p:plain

脚はすべて材のサイズ分だけ中心からずらして固定します。この2点の工夫で重ねておくことができます。

あとは脚先の部分については大きく面をとっています。これは自分の足で引っかけないようにする工夫です。

制作

カット

カットは全てスライド丸鋸を使用します。今回は筋交という補強を入れるので45度カットも使用します。

初めての斜めカットです。これがやりたいので筋交を入れてます!

まずは90度で材の切り出しを進めます。今回使用したのが2mの垂木なので作業台上では安定しなかったのでまずは床に置いて切ります。こういうとき充電式だと便利だなと感じます。

f:id:tm0:20210627151514p:plain

スライド丸鋸を使うとき、いつも刃の右か左のどちらに材を固定して、どちらに目的の長さが来るようにするか迷います。

ある程度切れたら45度カットで筋交用の部材を切ります。

f:id:tm0:20210627151754p:plain

ついでに脚先の角を落とす作業もスライド丸鋸の45度カットで行います。全てのカットが完了するとこんな感じです。

f:id:tm0:20210627152129p:plain
カットされた全部材

このタイミングで全てサンダーでヤスリがけしておきます。馬は手に持って移動させるので手触りもある程度気にして丁寧にやすりがけしましょう。#240で行いました。

組み立て

部材の準備ができたら以下の順序で組み立てます。特に難しいことはないです。

  1. 天板
  2. 筋交

角材なので天板と呼んでいいのか不明ですが、とにかくビスを打って組んでいきます。

天板を固定するとき、ビスを真上から打つと馬の使用時に気になるので、今回はビス山をダボを使って埋めます。

f:id:tm0:20210627152716p:plain

いつもは皿取り錐を使うところを、9mmの木工用ドリルで穴を開けます。ここにビスを打ち、その上から10mmのダボで埋めます。

穴のサイズを9mmにしているのは10mmのドリルで穴を開けるとダボがスカスカだったからです。

f:id:tm0:20210627153147p:plain

ボンドが固まったらアサリのないノコギリでダボを切ります。ノコギリにはアサリのあるものとないものがあり、アサリがあると切断面に切り痕が残ります。今回だと天板の部分がガサガサになります。

アサリのないノコギリだと結構綺麗に切ることができます。使用したノコギリはこれです。ダボを切ってるとき大体これが使われているようだったのでこれにしました。

傷つけてしまったらヤスリとカンナで頑張って綺麗にすれば良いです。

最後に筋交を固定します。筋交は脚と天板両方にビスを打って固定します。ボンドで仮止めしてからビスを打っていきます。

f:id:tm0:20210627211422p:plain

皿取りしてビスを奥までねじ込んでおきます。材に対して斜めにビスを打つことになるので、しっかり下穴を開けておいた方がよいです。

筋交が固定されたら完成です。

完成品

f:id:tm0:20210628141225p:plain
重ねてコンパクトに収納できる馬

f:id:tm0:20210628141320p:plain
合板を乗せた馬

完成後何度か使ってみたのですが、良い点と悪い点をまとめておきます。

良い点

  • 合板や長い材のカットがやりやすくなった
  • コンパクトに片付けられて便利

当初の狙い通り、合板のカットはとてもやりやすくなりました。私自身あまり大きな合板を切らないですが、900mm四方の合板を切る程度であれば結構やりやすかったです。

馬の高さを作業台と合わせているので、組み合わせれば長い材もカットできたりして便利です。

今回作った2つの馬は脚の位置をずらしたことと、部材が45mmの角材ということでかなりスリムな作りになっています。片付けておけば邪魔にもならないです。

悪い点

  • ちょっとがたつく

各パーツの精度が悪いせいだと思いますが、若干がたつきます。がたつき防止のために何か脚に挟んでおけば治ると思いますが、ある程度重量のある物を乗せていれば気にならないので、とりあえず対応はしていません。

あと不安定というほどでもないのですが、材が細いのと地面都の設置面積が少ないのでもう少し脚の設置する材を長めにしておけばよかったかもです。

とはいえ概ね満足できるできでした!

Youtube に制作過程の動画を載せているので見てください!

www.youtube.com

以上。

【DIY】#01 作業台をつくろう

www.youtube.com

作業台を作ろう

f:id:tm0:20210615120308p:plain
今回作った作業台

DIYをやっていくうえであると便利なのが作業台です。まとまった作業スペースがあるとDIYも捗ります。

もちろん既製品の作業台も打っているのでそれを買うのもよいですが、結構なお値段したりします。

せっかくなので今回は作業台を自分で作ろうと思います。

作業台の仕様と設計

どのような作業台にするかを考えます。

サイズ

作業場所の広さ的に作業台のサイズは 幅900mm, 高さ700mm, 奥行600mm にしようと思います。高さについて 600mm だと低すぎるように感じるので、700mm くらいにしようと思いました。

材料

今回作る作業台の材料は骨組みと天板からなります。骨組みを ツーバイフォー(2x4), 天板を合板にします。ちなみに材料の木材はすべて通販で買います。

材料は以下の通りです。

  • ツーバイフォー(2x4): 1820mm(6F) x5本
  • 針葉樹合板: 910mm x 910mm x 12mm x2枚

合板は1800x900くらいの大きさのものがあれば1枚から切り出してもよいです。ツーバイフォーは5本あれば余りが多少出ます。

あと、キャスターを付けることで移動可能にします。掃除や模様替えを考えると移動できる機能は便利です。キャスターの高さ込みで700mmの高さとします。

設計

では設計していきます。最近仕事で Autodesk のソフト扱うことがあったので、同じく Autodesk 製の 3DCAD Fusion360 というソフトを使って設計してみます。CADを使うのは初めてです!

ということで作ってみたのがこちらです。

f:id:tm0:20210526001007p:plain
作業台の設計イメージ

ツーバイフォーで骨組みを作り天板を貼り付けます。底にも板を張ることで物置に使えるようにします。

合板を外して骨組みだけを見るとこんな感じです。

f:id:tm0:20210526001336p:plain
作業台の骨組み

天板が薄いので補強としてツーバイフォーをかますことで天板がそれなりの重量に耐えるようにしています。底の合板も補強込みのつもりです。

一応5本のツーバイフォー材6Fからおつりがくる設計です。

設計寸法をまとめるとこうなります。

f:id:tm0:20210615141518p:plain
設計図正面

f:id:tm0:20210615142540p:plain
設計図上面

必要な部材は以下の通りです。

  • ツーバイフォー
    • 604mm x4 (脚)
    • 600mm x2 (脚の補強、底板を固定する部分)
    • 824mm x2 (天板を固定する部分=横)
    • 524mm x4 (天板を固定する部分=縦、補強)
  • 合板12mm厚
    • 900mm x 600mm (天板)
    • 824mm x 600mm (底板)
  • キャスター x4 (高さ84mm)

制作

カット

ツーバイフォーと合板を、寸法通りのサイズにカットしていきます。

ツーバイフォーはスライド丸鋸を、合板は普通の丸鋸でカットします。

f:id:tm0:20210615141034p:plain

合板は910mmのサイズから切り出すのですが、丸鋸ガイドが45cm程度の長さのものしかなかったので、ガイドが届かない部分は勢いで切っていきます。丸鋸は基本的に直進するのであまり気にせず進めても大丈夫ということを学びました。

f:id:tm0:20210615140637p:plain
針葉樹合板をカットする

合板を切るときは梱包資材の発泡スチロールの上で切りました。これなら床を切ることもないです。

針葉樹合板は裏表があるので節が少なく綺麗な面を上にします。今回はより綺麗な方を天板に、節が多い方を底板に使用します。

そして切れたのがこちら

f:id:tm0:20210602125221j:plain
カットした2x4

f:id:tm0:20210602125311j:plain
カットした針葉樹合板

合板は小さい方が底板です。

こうしてみると木目を揃えた方がよかったかもですね。

脚を組む

まずカットされた 604mm 2本と 600mm 1本で脚を組んでいきます。

f:id:tm0:20210615234816p:plain
脚を組む

下穴を開けた方が良いです。面倒なので皿取り錐だけで下穴代わりとしました。これでも1cmくらいは下穴が開くと思います。使用したのはスターエムの皿取錐です。

ツーバイフォーの接合には65mmのスリムビスを使用しました。ボンドで仮止めしてからビス打ちしましたが、別にボンドなしでもよかったかもです。

2組作って脚は完成です。

天板を乗せる枠を組む

f:id:tm0:20210615142540p:plain
天板を乗せる枠

次にこの枠を組みます。

四角く組むにはコーナークランプがあると便利です。

f:id:tm0:20210616001749p:plain

四角く組んでからその中に補強材を入れます。一応天板が13mmしかないので支える目的で2本入れておきます。

寸法通りだときつきつですんなり入ることはないので、切断面を潰して無理やり捩じ込みます。斜めに入れて当て木して叩きます。ねじ込めたらビスで固定します。

f:id:tm0:20210616002342p:plain

脚と枠を組み合わせる

作った脚と天板を乗せる枠を組みます。

f:id:tm0:20210526001336p:plain
脚と枠

注意点としては、新しくビスを打つ時にすでに打ったビスに干渉しないようにすることです。ちなみにビスを打つ位置は全て適当です。適当で問題ないですが、すでに打ったビスにぶつかると大変なのでそれだけ気をつけます。

f:id:tm0:20210616011602p:plain

脚と枠が組み上がると、こんな感じになります。ここまで来ればあと一息です。

f:id:tm0:20210616013231p:plain

底板、キャスター、天板の取り付け

最後に残った部材を取り付けていきます。

f:id:tm0:20210616013415p:plain
底板の取り付け

底板は脚に取り付けた補強に乗せる形で固定します。

f:id:tm0:20210616014931p:plain
天板の取り付け

天板も底板も4隅に25mmのビスで固定しました。

キャスターも取り付けます。

f:id:tm0:20210616020130p:plain
キャスターの取り付け

キャスターの取り付けは普通のビスだと難しいので、ワッシャー木用ネジという固定用に使えるネジを使用しました。コーナンで買った物です。

f:id:tm0:20210616020306p:plain

ネジのお皿の部分が広く、今回のように金属板を固定することに特化したネジになっています。

全ての部材が組み上がったら完成です。

が、針葉樹合板は手触りが悪いのでサンディング必須です。ささくれ立っていたりするので素手でそのまま触っていると繊維が刺さることがあります。しっかり #240 くらいの番手でやすりがけします。

特に丸鋸で切断した切断面は丁寧に処理します。角も取っておきましょう。

これが済めば完成です。

完成

f:id:tm0:20210615120308p:plain
完成した作業台

初めての作業にしては上手くいった気がしてます。ただ少しガタつくのですが、これは木がそってるせいでビスでの固定時に少しずれたせいかもしれないです。ただ物を乗せて荷重がかかると気にならないのでこのままでいきます。

底板は900mmの横方向位に補強がないので若干強度が気になりましたが、結構な重量の物をおいても大丈夫でした。

材料はツーバイフォーと合板だけなので、シンプルな作業台が欲しい人は是非お試しを!

制作動画をYoutubeにアップしたので是非ご覧ください。

以上。